AGA治療の最前線|ここまで進化した薄毛治療

最新のAGA治療について解説します。

発毛剤、育毛剤による治療には限界があるということ

今の時代は、薄毛や抜け毛など髪の悩みを抱えている人が多くなっています。その中で育毛剤や発毛剤を使っているという人もいますが、育毛剤だけの効果では薄毛を回復することが出来ないという事もしっかり把握しておく必要があります。

育毛剤が効く範囲を知ることにより、効果的に活用することが出来ますが、予防を目的として使う場合には、育毛剤の効果は期待する事が出来ます。しかし、薄毛、細毛の回復が目的の場合には、育毛剤の効果を期待する事は難しいと言えます。

育毛剤は、頭皮や毛穴が萎縮または老化している場合や頭皮がすけて見えるくらい進行している、脂漏性、炎症、吹き出物、女性の薄毛や細毛、血管が弱っている薄毛や細毛などには効果を期待することが出来ません。

育毛剤は頭皮や毛穴を改善する作用がほとんどないと言われていて、いきなり育毛剤を使っても効果を見られないという事が多いのです。炎症や吹き出物がある頭皮は育毛剤が効きににく、頭皮回復の手当てと育毛手当をきちんと分けて考える必要があります。

シャンプーが育毛剤の効果を減少させるとも言われていて、シャンプーは普通のシャンプーではなく、目的で選ぶ必要があり、頭皮の育毛環境をよくするための頭皮用、育毛向けのシャンプーを使った方が良いと言えます。頭皮が弱っているほど、シャンプーが頭皮に与えるダメージが大きくなり、頭皮をきれいにしても毛は細くなり、寿命も次第に短くなってしまいます。

育毛剤は毛根部分まで浸透して始めて効果を発揮します。そのために、育毛剤を使う時の頭皮や毛穴の状態は育毛剤が効く環境にしておく必要があり、刺激が少ない、保存剤カット、自然由来のシャンプーでは後から使う育毛剤の浸透や効果までは考慮されていません。

薄毛や細毛に使うシャンプーは、頭皮の育毛環境をよくすると同時に後から使い育毛剤の効果をよくする相乗作用が必要になってきます。頭皮用シャンプーで頭皮の育毛環境を良くしていく事が何よりも大切になってきます。

薄毛や細毛の改善を考えている場合には、毎日使うシャンプーの選び方が何よりも重要になってきます。シャンプーは目的や使い方により育毛にはマイナスとなる事が多く、薄毛や細毛に必要なシャンプーは自然で優しいとか、保存料カットなどという事ではありません。

シャンプーの効果だけ、育毛剤の効果だけという物ではなく、配合成分の効果だけを重視して選ぶよりも手当の方法をまず組み立てて、その目的に必要なシャンプーや育毛剤を選ぶことが何よりも大切になってきます。

ハミルトン・ノーウッド分類で自分がどの段階にいるかを知ること

実際に今の時代は、薄毛や抜け毛、ハゲている人など様々です。進行具合についても人それぞれで、その中で脱毛症の治療現場を中心に、進行度をはかる基準として使われる分類方法がハミルトン・ノーウッド分類となっています。

ハミルトン・ノーウッド分類は、AGAの進行度を分類したもので、最初にアメリカの医師ハミルトンが提唱して、同じく医師のノーウッドが改訂して完成したと言われています。この分類では、AGAを進行度によってI型からⅦ型までの7つとⅢ Vertex型、Ⅴa型の2つが追加されて計9つのステージで分けて考えています。

AGAのパターンは、生え際から進行するM型と頭頂部から進行するO型の2つに大きく分けられています。ハミルトンが額の生え際の先端、頭頂線の前方3センチを超えて後退した状態をAGAと定義付けて、後にノーウッドが3センチから2センチに修正しました。

ハミルトン・ノーウッド分類による9つのステージですが、Ⅰ型は、ごく初期の症状で髪の毛の生え際が少しM字状に後退し始めている状態で、通常は気付かない人が多い軽度なレベルとなっています。この時点で対策をすることにより、進行を止められる確率は高いと言えます。

Ⅱ型は、Ⅰ型が進行して剃りこみ部分より後退している状態で、多くの人が気付くレベルとなっていて、治療をすれば改善も目指す事が出来ます。Ⅱ Vertex型は、Ⅰ型が進行して剃りこみ部分がより後退している状態で、頭頂部がO型に薄くなっている状態で、治療をすることにより改善も出来ます。

Ⅲ型はⅡ型がさらに進行して、前頭部がしっかりとM字状態になって、髪のボリュームが少なくなっている状態です。Ⅲ Vertex型は、Ⅲ型と同時に頭頂部がO型に薄くなっている状態です。Ⅳ型は、Ⅲ型からさらに前頭部の後退が進行していると同時に、頭頂部がO型に薄くなってしまっている状態です。

Ⅴ型はⅣ型がさらに進行している状態で、前頭部の後退がいちだんと増して、すでにM字ではないほど薄毛になっていて、前頭部と頭頂部の脱毛が繋がりそうな段階の状態です。Ⅵ型は、Ⅴ型より薄毛が広がって、頭頂部の後退が後頭部まで達している状態でとなります。Ⅶ型はⅥ型が進行して側頭部の毛も減った、薄毛として一番進行した状態となっています。

実際に、薄毛になどになっていく状態を把握することも可能となっていますし、自分の状態を知ることにより、どのようなケアを行っていくか予防や対策にはどのようなことが有効なのかなど知ることも出来ますので、自分が今、何型に分類されるのかを確認してみるようにしましょう。

ザガーロとは!?これまでの育毛剤、発毛剤と何が違う!?

ザガーロとは、主成分はデュタステリドで元は前立腺肥大の薬です。2015年9月に厚生労働省に承認されたばかりの新しい男性型脱毛症治療薬となっています。男性型脱毛症はAGAとも呼ばれるので、AGA治療薬ともいわれています。

ザガーロの主成分や販売元など詳しく紹介していきたいと思います。ザガーロには、デュタステリドという有効成分が配合されています。実はこの成分、薄毛の治療の為に開発されているのではなく、前立腺肥大症の治療用成分として開発されています。

前立腺肥大症の治療薬として使用された際の名称はアボルブでしたが、アボルブに薄毛改善効果があるという事がわかり、それをもとに薄毛治療薬としてザガーロが登場しました。前立腺肥大症には、ジヒドロテストステロンという悪玉ホルモンが関係しています。男性型脱毛症にもジヒドロテストステロンが関係しているので効果を得ることができるといえます。

男性型脱毛症であるAGAの主な原因は、ジヒドロテストステロンという悪玉ホルモンです。通常髪の毛は生えて成長し古くなると抜け落ちるという一定の周期で繰り返しています。成長期については2年から6年で新しい毛髪が生えて、成長する時期です。退行期は2週間程度で毛根が次第に小さくなり、髪毛の成長が止まる時期です。休止期は3ヶ月~4ヶ月程度で、毛根が眠っている時期です。

休止期が終わると、再び髪の毛は成長期に入っていきますが、男性型脱毛症に悩まされている人の場合には、ジヒドロテストステロンが脱毛シグナルを出すことによりヘアサイクルが乱れて、成長期が数ヶ月から1年程度に短縮されてしまいます。そうなってしまうと髪の毛が十分に成長出来なくなり、細く短くなってしまい薄毛を招いてしまいます。

http://maimineralhair.com/aga.html

ザガーロは効果が高いといわれていますが、副作用の発生頻度が高いという事もわかっていて、副作用が出る可能性があることや使用上の注意点を知ったうえで服用するかどうか決める必要があります。
副作用としては、性欲の減退、勃起不全によるED、射精障害などが挙げられています。また、乳房障害、発疹、頭痛、抗うつ、腹部の不快感、じんましんやアレルギー反応、めまい、味覚障害、精巣の痛みや腫、体毛脱落、肝機能異常などの男性機能に関するものから全体に関わるものまでたくさんの副作用が報告されています。

実際に薄毛などの悩みを解消したいという考え方だけで活用するのではなく、何よりも副作用を引き起こさないためにもきちんと正しい知識が必要となってきます。

ブロッコリーの新芽と発毛|ブロッコリースプラウトに今注目が集まる!

最新ハゲ治療にブロッコリー新芽からの発毛成分が発見されたといわれています。成人男性の4人に1人が悩む薄毛の問題ですが、意外な食材がハゲの救世主として浮上して注目されています。

近畿大学の医学薬学科公衆衛生学研究室と毛髪クリニックのリーブ21の共同研究で、毛髪効果が期待できると発表されたのがブロッコリースプラウトです。いわゆる新芽の事で、ちまたではスーパーなどでも200円前後で購入する事が可能で、サラダなどで実際に食べている人も多いと思います。

最近では、免疫力がアップする食材として、インフルエンザ予防や花粉症にも効果があるとされ品薄になったものも記憶に新しいと思います。まして、薄毛対策にもなるとなれば一石二鳥どころか、親父の頼もしきパートナーとしてガゼンその効果が気になるばかりです。

これまで、動植物由来成分300種を対象に、発毛効果のあるものを探し出した結果、増殖活性が最も上昇したのがブロッコリースプラウトで、発毛は、毛根の底の部分にある毛乳頭細胞が発毛シグナルを毛母細胞に送ることにより、毛母細胞が分裂して、発毛する仕組みになっています。

実験では、ヒトの毛母細胞へブロッコリースプラウト抽出エキスを添加することにより、3日間の培養で毛乳頭細胞が約1.8倍に増殖しただけではなく、毛髪の成長を誘導する血管内皮増殖因子と毛髪の伸長期間に毛乳頭が分泌することが知られている骨形成タンパク質の2つの遺伝子が発現量が上昇して、抽出エキスを添加後、1日間の培養で約1.4倍になったといわれています。

ブロッコリースプラウトのエキスが毛母細胞を活性化させて、発毛を促進させる効果があるという事が実証されています。一刻も早い商品化が待たれていますが、商品化については、育毛剤やシャンプーへの配合を視野に入れているそうです。

できるだけ早く期待に応えたいと考えていますが、脱毛は生活習慣や体質遺伝、老化、ストレスなどの多くの要因が関連しあって引き起こされるので、薄毛の万能薬というよりも何らかの原因より、発毛シグナルが弱くなっているという人に有効だと考えられています。毛根の中には毛乳頭細胞がなくなっている人に関しては、ブロッコリースプラウトによる発毛の可能性は低いといわれています。